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◆法量刃長: 24.8cm、 反り: 0.3cm、
元幅: 24.5mm、 元重: 4.9mm先幅: 18.4mm、 先重: 3.8mm
測定方法の差異等による誤差は、ご容赦下さい。
傷欠点の無い極上の一振りです。是非ご落札下さい。
・時代 江戸時代後期・国 武蔵・系統 次郎太郎直勝系・造り 平造り・帽子 頻りに乱れて火焔風となる・肌 小板目肌刃寄り大板目交じる・刃文 肌目に沿って働き簾刃調となる
◆本刀の特徴本刀は生ぶ茎平造りの短刀で、制作年代は地鉄鍛錬法及び刃文の特性から観みて、江戸時代後期(慶応頃)の作と捉えられる。鍛えは小板目肌に刃寄り大板目交える相州伝を取り入れた鍛刀法となり、地景太くよく入る。刃文は鍛え肌に沿って、打ちのけ、砂流し頻りに交じり簾刃調となり、相州上位工に倣った作柄を示す。武蔵国で幕末期に活躍した細田平次郎直光による特徴を示す。
◆鍛冶平こと細田直光鍛冶平は常陸国鹿島郡(現在の茨城県鹿嶋市)の出身であり、鹿島神宮にゆかりある名家の出身とされている[刀工として江戸時代後期に活躍した次郎太郎直勝の許に入門する。なお、次郎太郎直勝は江戸三作の一人である大慶直胤の娘婿かつ養子であったため、その門人である鍛冶平も大慶直胤や次郎太郎直勝の流れを汲んだ備前伝や相州伝などの作風を使いこなす高い技量を持っていた。鍛冶平は江戸の湯島天神の辺りに居を構えていたが、姫路藩藩工として三十人扶持で召されるお抱え刀工としても活躍していた。ただ、鍛冶平は作刀よりも偽銘切りの方が上手であったとされており、繁慶は彫り銘であるため難しいが、山浦清麿などは何でもない、と豪語していたとされる。また、清麿自身も鍛冶平の偽銘刀を見て「この刀は無銘でよい、という注文だったのに、いつ銘を切ったのだろう。これはしくじった。」と頭をかいていたという逸話も遺されている。特に明治維新後は、廃刀令の影響で刀工として困窮したことから、鍛冶平は生活のために偽銘切りに精を出すようになり、長曾祢虎徹をはじめ肥前忠吉や大慶直胤、水心子正秀なども偽銘を切ったといわれる。その後は1898年(明治30年)頃までは生存していたものとみられている 。なお、鍛冶平は几帳面な男であったようであり、自身が切った偽銘の押形帳を遺している。この押形帳を見ると相州上位物や刀剣鑑定を家業とする本阿弥家の金象嵌銘も数多く偽造したことが判る。なお、これら鍛冶平の押形は1936年(昭和11年)に大阪刀剣会より『鍛冶平真偽押形』として出版されている。偽銘師が自身の偽銘を押形に遺すことは稀有なことであるため、『鍛冶平真偽押形』は日本刀における偽物研究の貴重な資料の一つとなっている。
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